東京都世田谷区における、クリニック工事のご協力をさせていただきました。
本案件は小スペースでスケルトンの状況から改修工事を行っております。
前室、準備室、手術室のエリアをクラス1,000のクリーンルームの状況としています。
眼科の手術室はクラス10,000が一般的ですが、ドクター様のご要望でクラス1,000にしました。
クリーンルームの清浄度を表すクラスについて
クリーンルームとは、空気中に含まれる微粒子の数にある一定の制限を設け、室内の空気を適切な状態に保った部屋のことを指します。
その清浄度を表す”クラス”は、各規格によって幅広いレベルに区分され、厳しい基準が定められています。
【産業分野】 | 【求められる清浄度】 |
半導体工場 | クラス1~100 |
電子部品工場・精密工場 | クラス100~10,000 |
薬品・食品工場 | クラス100~100,000 |
自動車部品工場・手術室・治療室 | クラス1,000~100,000 |
クリーンルーム設備には、要求されているクラスに応じて様々な設備が付随します。
室内の陽圧(※)管理や特殊な排気システム、二重扉、作業着に付着する微粒子の持ち込みを防ぐエアシャワー等です。
※陽圧:外よりも気圧が高い状態のことです。室内を陽圧状態に保つために、室外への排気量よりも室内への空気供給量を多くする必要があります。
クリーンルームでの空気清浄度を示す規格は、国際統一規格のISO規格で定義されつつあります。
クリーンルームのクラスについて、もっと知りたい方は以下のウェブサイトをご覧ください(新規ウインドウが開きます)
https://www.comany.co.jp/cleanroom/firstvisitor/beauty.html
工事におけるPRポイント
化粧ケイカル板・長尺シートの施工です。
化粧ケイカル板とは、けい酸カルシウム板の表面を機能性樹脂塗料で仕上げた化粧板です。
表面の仕上がりが美しく、また耐久性・耐薬品性などに優れた化粧材です。
使用するシーンは工場や病院クリーンルーム等、多岐にわたります。
長尺シートは摩耗に強く、人が土足で歩く場所で使用されるシート状の床材です。
こちらのクリニックでは耐薬品性のある長尺シートを採用しました。
クッションフロアよりも薄く耐久性に優れています。
LSD(軽量スチールドア)はパーティションにて対応しました。
芯材と鋼板で挟んだ構造の為、軽量かつ堅牢性に優れています。
天井から吊るす医療機器は、場合によっては、しっかりとした下地を組む必要があります。
今回、重量のある医療機器を吊るすために鉄骨の下地を組んで対応しました。