前回は”GOOD DESIGN AWARD”を受賞した、医療にまつわる商品をご紹介させていただきました。
グッドデザイン賞は、形あるものに与えられると思われやすいですが、サービスやシステムといった無形なものに対しても評価されます。
今回は”GOOD DESIGN AWARD”を受賞した、医療にまつわるサービス・システムを10種ご紹介いたします。
下記、タイトルをクリックで詳細をご覧いただけます(クリックで新しいウインドウが開きます)
【2022年受賞】
1.医療系Webサービス [夜間・休日に患者と医師をつなぐ「ファストドクター」] / ファストドクター
概要 夜間休日におきる急病やケガは、救急車や夜間休日対応の病院にかけ込むなど受診手段が限られているのが現状です。ファストドクターは ①症状の緊急度判定 ②近隣の病院案内 ③必要時の自宅での診療手配(往診・オンライン診療) 等を行い、適切な受診行動を提示することによって、夜間・休日救急の新たな選択肢となることを目指しています。
2.クラウド型医療サービス [富士フイルム医療クラウドサービス] / 富士フイルム
概要 これまで病院内サーバーやPC端末にインストールして利用頂いていた当社の各種医療ソフトウエアを、従量課金もしくは定額制で利用できるクラウドサービス。サーバー設置などの初期費用・設置工事が不要のため、小規模・僻地の病院でも最新の医療ソフトウエアを利用したいと思ったときに、すぐに使えるためのサービスデザインとポータルサイト。
3.内視鏡レポート支援システム [AR-C1 V1.3] / 富士フイルム
概要 大腸内視鏡検査のレポート作成を支援するシステム。これまで内視鏡医は、自身の記憶や看護師のメモを頼りにレポートを作成していた。手技と部位を特定し、撮影画像を紐付けて処置内容を検査中に記録するために、①当社の画像認識技術と②フットスイッチ操作を組み合わせた。検査後、1クリックでレポートに転記し、業務効率化を支援する。
4.プログラム医療機器・医療クラウドシステム [Holoeyes MD/XR/VS/Edu: 医療メタバースシステム] / Holoeyes
概要 外科医とエンジニアが共同開発した Holoeyes医療メタバースシステムは,熟練医療技術と革新的デジタルエンジニアリングで,外科医を中心に医療者の安全向上・効率化・働き方改革と,患者-医療者-健常者の情報格差とコ ミュニケーションの改善, リモート遠隔医療・予防医療の向上 ,医療の暗黙知の形式知化・継承を目指している.
5.医療福祉施設 [行田協立診療所・ケアセンターさきたま] / 医療生協さいたま生活協同組合
概要 史跡忍城、忍中学校、忍小学校に囲まれた文教地区に建つ、老朽化した診療所・ケアセンターの建替えである。通所リハビリテーション、小規模多機能型居宅介護、地域包括支援センターを新たに併設し、在宅の診療・看護・介護を軸に地域との関係を深め、誰もが関わりを持つことができる医療と福祉の複合拠点の計画である。
6.診療所 [新柏クリニック糖尿病みらい] / 医療法人社団中郷会 新柏クリニック 木村 靖夫
概要 糖尿病専門外来のためのクリニック
7.診療所 [大塚医院ファミリークリニック] / 大塚医院ファミリークリニック
概要 「地域を診る」医療施設。治療以外で集う地域に開かれたガーデンカフェのような風景を目指す。様々な地域交流の場所になる第2待合室と共に、大屋根の下に開放感や眺望が変化する「多様な居場所群」をつくる。感染者診察室、半屋外や複数導線を活用し、感染症と共生する生活様式に対応。地域の日常と医療の垣根をとり払う新しい診療所を提案。
【2021年受賞】
8.サインシステム [コロナワクチン接種ウェイファインディングシステム] / 東京都墨田区
概要 ワクチン接種会場のように、短時間で空間を構成する場合、ほとんどが不十分なサイン計画となり、利用者は空間内での次の行き先を探すことが難しいと言えます。このような課題に対して、ワクチンウェイファインディングシステムは、空間と接種プロセスの情報を同時に提示するデザインを提案し、利用者を効率的に誘導するシステムになっています。
9.地域密着型デジタル問診票 [クする。リエン] / 渋谷区医師会
概要 日本は高度な医療技術がありながらもコロナ禍のクリニックや病院では、共有されたペンによる問診票の記入が基本だ。電通は渋谷区医師会と連携してクリニック予約や問診票をデジタル化。さらに全国で初となる地域医師会主導による問診データのプラットフォーム基盤を構築。今後の地域医療でのデジタル化を促進した。
10.幻肢痛VR遠隔多人数セラピーシステム [幻肢痛VR遠隔多人数セラピーシステム] / 電通国際情報サービス / KIDS
概要 VR技術を活用して四肢を欠損あるいは神経が断絶したことで生じる痛み「幻肢痛」に苦しむ患者のリハビリ支援となる「VR遠隔セラピーシステム」を開発しました。システムは、幻肢痛患者がVR空間上で失った四肢があるように感じられるIFを具備し、患者とセラピストが手足を動かすイメージを共有することを可能とします。
(上記、概要はGOOD DESIGN AWARD受賞対象一覧における、各ページより掲載しています)