リノベーションカンパニーコラム2025年も実施!「STOP熱中症 クールワークキャンペーン」概要と企業が取り組むべき対策
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2025年も実施!「STOP熱中症 クールワークキャンペーン」概要と企業が取り組むべき対策

夏場の高温多湿な職場環境では、熱中症による労働災害が毎年発生しています。特に建設業、製造業、運送業などの屋外作業や空調設備のない作業現場では、命に関わる事故のリスクが高まります。厚生労働省はこうした現状を受け、労働災害の未然防止と職場の安全管理の徹底を目的として「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を毎年実施しています。そこで今回は、その概要と、企業として取り組むべき対策をご紹介します。

 

実施の背景と趣旨

年々猛暑日が増える中、気温や湿度の上昇により、作業現場における熱中症のリスクも高まっています。特に建設業、製造業、運送業など、高温多湿な環境下での作業を伴う業種では、熱中症による労働災害が毎年のように発生しており、その死傷者数は増加傾向にあります。厚生労働省がこのキャンペーンを実施する目的は、労働災害としての熱中症を「予防できるもの」として捉え、企業と従業員が一体となって対策を講じる環境を整えることです。企業の安全衛生管理の一環として、熱中症対策を「特別なもの」ではなく「日常の管理」として定着させることが重視されています。

 

キャンペーンの概要と重点事項

2025年の「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」は、5月1日から9月30日までの5か月間にわたり全国の事業場を対象に展開されます。この期間、企業には定期的な情報提供や研修、安全パトロールなどを通じて、現場の熱中症リスクの見える化と以下のような対策の徹底が求められます。
1.WBGT値(暑さ指数)の把握と管理
職場ごとにWBGT指数計を設置し、暑さ指数の把握や、暑さ指数に応じた作業時間や休憩時間等の作業計画の策定及び管理・運用が求められます。なお、高リスクの暑さ指数では作業中止も検討する必要があります。
2.作業環境や作業の管理
日陰スペースの確保、送風機やミストの導入、空調設備の整備など、作業環境の温度を下げる工夫が求められます。また、暑さ指数に応じて、作業時間を短縮する、休憩時間を長めに設定する等作業の管理をする必要もあります。
3.水分及び塩分補給の徹底
「喉が渇く前に飲む」を基本とし、水分及び塩分の定期的な摂取を推奨。塩飴や経口補水液の併用も効果的です。
4.異常時の措置
本人や周りが少しでも異変を感じた際には、身体冷却や医療機関に搬送するなどの措置をとるとともに、症状に応じて救急隊を要請する必要があります。なお、判断に迷う場合は、#7119を活用することも有効です。
これらを通じ、企業が従業員一人ひとりの健康管理に責任を持ち、労働災害の未然防止を図ることが求められます。
また、各事業場には「熱中症予防管理者」の選任が推奨されており、現場責任者が率先して対策を主導することが期待されています。
参考:STOP!熱中症 クールワークキャンペーン(職場における熱中症予防対策)キャンペーン概要
   職場における熱中症ポータルサイト

企業が取り組むべき対策

現場では、WBGT指数計による暑さ指数の常時確認や、作業時間・休憩時間の調整、水分・塩分補給のルール化など、具体的な行動計画の策定と管理・運用が効果的です。また、新人や高齢者などリスクの高い従業員への配慮、作業開始前の体調確認、応急手当の訓練も欠かせません。熱中症対策は、単なる注意喚起にとどまらず、職場の安全文化の一環として定着させる必要があります。特に、若年層・高齢者・体調不良者など、個人差によってリスクの高い従業員に対する配慮は不可欠です。作業前の体調確認や、無理のない作業ローテーションの設定、定期的な教育機会の提供も有効です。熱中症は初期対応が遅れると命に関わるため、「おかしい」と思った時にすぐに対応できる環境づくりが求められます。

 

まとめ

「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」は、熱中症を未然に防ぐための“行動のきっかけ”となる大切な取り組みです。労働環境の改善とともに、社員一人ひとりの意識を高め、企業全体で安全管理に取り組む姿勢が問われています。本格的な暑さが到来する前に、現場の対策を見直し、必要な備品や体制を整えることが重要です。今年の夏も、健康で安全に働ける職場づくりを進めていきましょう。

 

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