











千葉県の小児科クリニック改修工事のご協力をさせていただきました。
本案件はスケルトンの状況から改修工事を行いました。
Q.建築工事でいう「スケルトン」とは?
A.建築物の構造体(柱・床・梁)が目に見えており、内装設備も何もない状態のことを指します。
スケルトンですと、ゼロから患者さまの導線やバックヤードといった間取りを自由に設計可能です。
こちらのクリニックは窓のない空間でしたので、部屋の明るさに注意を払いました。
床やクロス、カーテンなどもカラーリングによって明るい演出にしております。
現場の特徴
待合室だけでなく診察室、処置準備室など様々な柄のクロスを貼りカラフルとさせました。
初めて来院される患者さんや小さなお子さまなど、誰でも安心して診察を受けられる空間づくりを心掛けました。
発熱外来者との導線分離もされ、感染対策もしっかり対応できているクリニックとなります。
また、当クリニックにはレントゲン室もあり、鉛工事は特殊工事になり当社としても得意とする工事です。
導線効率も考えコンパクトに設計されています(写真4枚目:図面を参照)
レントゲン室の施工について
レントゲン室はX線が室外に漏れないように、隙間なく鉛で壁や床、扉を囲う必要があります。
こちらのクリニックでは、三井金属エンジニアリング社のオンシャットを採用しました。
オンシャットはX線・放射線防護だけでなく、遮音や制振にも対応可能な鉛の複合版やテープ、シートの製品になります。
床面は階下に人の立ち入る部屋がなければ、X線が漏洩しても地面下で吸収されるので遮蔽は不要です。
スタッフルームに床暖房を設置
床暖房は効率的に全体の部屋を暖めることが可能です。
こちらのクリニックでは、ダイキン製ヒートポンプ式温水床暖房システム「ホッとエコフロア」を採用いたしました。
ヒートポンプ式の床暖房と今までの床暖房の違い
従来の温水床暖房は、温水をつくるのにガスなどの熱源を利用しますが、「ホッとエコフロア」は、その温水を電気式のヒートポンプでつくってしまいます。
しかもランニングコストはガス温水式の半分以下です。
抜群の省エネ性に加えて、有害物質を発生しないなど、メリットいっぱいの暖房システムです。
(ダイキン社Webサイトより引用)
床暖房のメリットはまだまだあります。
・暖房器具本体が床下に隠れているので置き場所に困りません。
(ただし、ヒートポンプを設置する場所は別途必要です)
・暖房として火を使用しないので安全
・水蒸気の発生もないので結露が起こらずカビやダニの発生に繋がりません。
床暖房は循環するお湯の熱の反射による「ふく射熱」で部屋を暖めるので、外気との温度差が低く結露が発生しにくい
床暖房は寒い季節に活躍してくれます。
院長先生からスタッフへの思いやりを感じますね。