クリニックを開業する準備期間として、複雑で細かい工程を踏んでいく必要があります。
開業を決めたら、一番最初に決めなければならないのが開業地選びです。
開業する立地におけるメリットだけでなく、デメリットもお伝えしていきます。
開業にマストな条件とは?
①物件環境として、分かりやすく入りやすい立地であるか?
人通りが多い立地であったとしても、通りを行き交う人々から見えにくい場所にあると集患が難しくなります。
②人が多く集まるエリアか?
駅周辺や住宅街でも駅、バス停までの道中にあるか、商業施設内など人の流入が見込めるエリアだと望ましいです。
③施設に入るまでのアプローチがしやすいか?
通りに面し、かつ1階にあれば視認性が良いといえます。
2階以上でも分かりやすい位置に看板がある等、患者さんからクリニックの存在を認知してもらえると集患に繋がりやすいです。
車で来院することを想定するのなら、雨天時でも濡れることのない場所に駐車場を設けたり屋根を設置すると患者さんも嬉しいですね。
どこに開業する?立地のメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
徒歩5分圏内!人気の 「駅前立地」 |
・アクセスがよく患者さんが通いやすい
・テナント物件を見つけやすい |
・すでに他の競合する医療機関が存在する可能性
・人気の駅なら、将来的に参入する医療機関が予想 |
人が自然と集まる! 「商業施設周辺」 |
・商業施設の1日あたりの来客数が多ければ集患に繋がる
・買い物のついでに寄ることができる |
・人気の商業施設なら、将来的に参入する医療機関が予想される |
商業施設だからこその力強い集客! 「商業施設内」 |
・集客力が高い商業施設なら、収益力も高く安定した経営を期待できる
・待ち時間に困らない |
・家賃や管理費といったコストが高め
・クリニックがあることを知らない人が多い |
患者さんにとっての利便性が高い! 「医療モール」 |
・複数の診療所が集まるので、集患面で相乗効果がある
・診療連携の促進の期待が見込める |
・すでに入っている診療科目と被る可能性がある |
競合が少ない!? 「住宅街」 |
・住宅が密集しているエリアの入口に接していると、地元の住民の集患が見込める |
・通勤が不便に感じるケースがある
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診療圏調査をどこのタイミングで行うか?も検討しなければなりません。
1日にどれほどの患者数が見込めるかを把握する為に必要な調査です。
診療圏調査は開業希望医がご自身で算出することも可能ですが、手間や時間も掛かってきます。
開業準備には多くのステップを踏みますので、専門業者に依頼し正確な数値を算出してもらうようにしましょう。